
こんにちは。久しぶりの登山道具レビュー記事です。
今回は、 夏山から冬山まで一年を通して使える“万能ソフトシェル” を紹介します。
これまでモンベルの名作「ライトシェルパーカ」を愛用していましたが、チャック部分が壊れてしまい買い替えることに。
どうせなら、冬山でも使えて、夏の稜線でも安心できる“ワンランク上の一着”が欲しい…。
そう思って 好日山荘でいろいろ試着した結果、圧倒的に「これだ」と感じたのがミレーの「ティフォン50000ウォーム」 でした。最新のモデルとして「ティフォン ウォーム ネクストストレッチジャケット」が発売されていますが、価格が大きく上がっています。
しかし正直、型落ちの「ティフォン50000ウォーム」と性能差はほとんど感じません。
むしろアウトレットで安く購入できる今こそ「狙いどき」 だと思います。
ライトシェルパーカの着心地や軽さは依然として最高ですが、求める 撥水性・防風性・冬山対応力 を考えると、ティフォンがベストバランスでした。実際に冬山、夏山、稜線歩きで使って感じたポイントをまとめます。
目次
① 夏山〜冬山まで“本気で”使える万能性
ティフォン50000ウォームの一番の魅力は、 「年中使える」ことに尽きます。
● 夏山ではレインウェア兼防寒着
ティフォンはミレー独自の防水透湿素材を採用しており、一般的なソフトシェルよりも明らかに“雨に強い”のが特徴です。
そのため、
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急な通り雨
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夏の稜線の強風
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3000mの冷え込み
これらを全部カバーしてくれる。
通常、夏山は「薄手のウインドシェル+レインウェア」の2着持ちですが、ティフォンを持っていくと 荷物が1枚減る のも地味にありがたいポイントです。
● 冬はインナーを調整すれば厳冬期も対応
裏地には暖かい起毛素材が使われていて、軽いのにしっかり暖かい。
実際に僕は 厳冬期の五竜岳 で着用しましたが、フリースを中に着込めば問題なく行動できます。

フリースはモンベルの「クリマエアジャケット」が圧倒的にコスパ良くておすすめです。
② ソフトシェルなので“限界ライン”は知っておきたい
注意点ですが、ティフォンはあくまでソフトシェル であり、
冬山全てをカバーできる「ハードシェル」ではありません。
厳冬期の西穂高岳に登った際、状況によってはティフォンでは不安だと感じました。
冬山で風速20m近く出る日、濡れ雪が強烈な日などは、ハードシェルの防御力が必須 です。
つまりティフォンは、
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晴天の冬山
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荒れない日の雪山テント場
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春・秋の残雪
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夏の稜線〜森林帯
こういった “行動着の広いレンジをカバーする” イメージです。
③ 着心地とストレッチ性が抜群で、行動がとにかく楽
ミレーらしい立体構造で、腕を上げても裾が引っ張られません。
岩稜帯のクサリ場や、冬のピッケルワークでもストレスが少ないのは大きなメリット。
さらに、裏地の起毛が「フリースほど厚すぎず」「薄手よりはしっかり暖かい」という絶妙な厚み。
行動中は汗を逃しつつ、休憩では冷えないという絶妙なバランスでした。
まとめ:ティフォン50000ウォームは“山を楽しむ人の相棒”になる一着
結論として、ティフォン50000ウォームは「レインウェア+防寒着+行動着」を1枚でほぼカバーする万能シェルです。
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夏山:雨・風対策
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秋:行動着
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冬:インナー調整で雪山対応
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岩稜帯:動きやすさ◎
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写真撮影:防風性が高く待機中も寒くない
筆者のように、山岳写真・トレラン・縦走・冬山登山 を幅広く楽しむ人には本当にちょうど良い一着だと感じます。これからさらに使い込んで、耐久性などもレビューしていきます。
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