@syouggg です！ 奥穂高から西穂高へテントを担いで縦走してきたのでその記録です。元々は足の調子が良くないこともあり、上高地の小梨平にテントを張りお酒を飲みながらのんびりする予定でした。
が、穂高の山々を見ると上高地で泊まれるはずもなく気付けば横尾→涸沢カールに来ていました。
天気が良くてずんずん進む。足の調子も悪くなくて上まで行く気しかありませんでした。
【1日目】
上高地→涸沢カール→穂高岳山荘テント場
【2日目】
テント場→奥穂高岳→ジャンダルム→西穂高岳→上高地
※ロープを使わないでいける最難関ルートとも言われる上級者コースです。テント泊のような重たい装備を持って通過することはおすすめしません。自己責任でお願いします。
日の入りは4:20と早かったので深夜の3時ごろにはテントを撤収し奥穂高岳の山頂へ向かいました。2月とGWには雪壁であった穂高岳山荘すぐの難所では雪はありましたが、雪の上を通ることはありません。
山頂は自分以外誰もおらず絶景を独占！！奥には御嶽山から乗鞍岳、焼岳、これから行くジャンダルムも見え絶景でした。
朝焼けは雲海が広がり爆焼けでした。カメラでの撮影を終え、早速5時ごろには山頂を出発し西穂高へ向かいました。
山頂を降り西穂高方面へ向かうと早速難所である「馬の背」が！ 写真では伝わりませんが、両側がスッパリと切れ落ちていて一つ間違えると大怪我ではすまないポイントです。ここまででやばいなと感じる人は引き返した方がいいかもしれません。
足の置き場がかなり狭く個人的には奥穂→西穂間で一番苦手な場所です。
「馬の背」を下から見るとこんな感じです。足の置き場が少ししかなく、掴める岩も多くはありません。ここ滑ったらやばいよな。って無駄なことを考えると足が震えて余計に危ないので、あまり何も考えず慎重に一歩一歩進んでいきます。
このウマノセと言う文字が見える場所までくると一安心です。とはいえこの先もまだまだ気の抜けない場所が続くので絶対に気を抜いてはいけません。
脆い岩や浮石が多いこともあり、上から石が落ちてくることもあります。上側にも少しは気を使いながら慎重に進んでいきましょう。この季節は穂高縦走で奥穂→西穂へ行く人が少ないようで、快晴なのにすれ違った人は一人だけでした。
この日の1ヶ月後に槍ヶ岳の北鎌尾根へ行ったのですが、ルーファイ力や技術は圧倒的に北鎌尾根が上ですが、恐怖感高度感は奥穂→西穂間の方があると感じました。
奥穂から見えたジャンダルムの形も進むにつれてさらに圧倒的な存在感が増してきます。
３度目のジャンダルム！１度目は雨の日。２度目は上高地→大天井岳→西穂の縦走途中に。今回が最も天気が良く最高の景色を眺める事ができました。
ジャンダルムへは途中から上へ上がってしまいそうになりますが、先へ進むと上の写真のようにマーカーされた場所が出てきますのでそちらからジャンダルムの山頂を目指すと登りやすいです。
西穂高から焼岳、遠くには御嶽山も見えていい景色。
天狗の頭の手前には岳沢方面へ向かう分岐点である天狗のコルがあります。6月だと天狗沢には残雪がありかなりの斜面であることからアイゼンは必須です。雪のないシーズンにはかなりのガレ場であるこのが大変だそうです。
天狗のコルにはテントを1張り設営できるポイントがありますが、明らかに北側の斜面から落石がありそうで怖いです。誰もこんなところに張る人はいないはずなので静かでかなりいい場所かもしれませんが。
逆層スラブの取り付き。鎖があるので頼りに降っていくと難しい場所ではありませんが、高度感はかなりあるポイントです。初めて雨の日に行った時は足を滑らし鎖を持っていなければ滑落事故というかなり危険なことをしてしまいました。濡れていなければ問題ありませんが、かなり滑りやすい花崗岩です。
下りきった場所から見るとこのような感じ。花崗岩の層が剥き出しになっています。
赤岩岳までつくともう一踏ん張り！奥に目的地である西穂高岳が見えます。ここまで来ると西穂高山頂からはよく見えるようで、応援の声をたくさんもらいました。
辿ってきた道を振り返ります。間ノ岳、奥にはジャンダルムまでバッチリと見えます。奥穂→西穂間の厳しさがわかります。
赤岩岳を超えて西穂手前のピークに登る鎖がめちゃくちゃしんどい。一人で「コノヤロー」と叫びながら登っていきます。
鎖を上り切ると西穂高の山頂は本当にすぐそこ。
西穂高岳山頂に到着です。あれだけ人が見えていたのに山頂につくと誰もおらず。
西穂高山荘につくと名物の「西穂ラーメン」をいただきました。
下にYAMAPのリンクを載せています。
【テント泊】テント担いで奥穂から西穂縦走！⛺️ / おっくんさんのジャンダルム・間ノ岳（岐阜県）・西穂丸山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
今回のテント泊で使用したゼログラムのエルチャルテンプロ↓
