2021
16
May

登山道具

【登山道具レビュー】厳冬期にも使えるハードシェル「フレネイパーカ」を使ってみた!

こんにちは! @syouggg です!夏山にはほとんど必要ではないですが、少し肌寒い季節や冬山にはハードシェルが必須になってきます。

 

アウトドアメーカーから様々な種類のハードシェルが出ていてどれがいいのか迷ってしまいます。値段もアークテリクスのハードシェルとなると10万円しますし、安いものではないので簡単に買い替えはできないものです。

そこで手頃な価格でゴアテックス素材が使われている高機能ハードシェル、モンベルの「フレネイパーカー」について紹介していきたいと思います。

モンベル公式サイト→「フレネイパーカ」




想像以上の性能で日帰りの冬山はもちろんのこと、厳冬期テント泊、夏山の雨の日にはレインウェアーの代わりとして4年間使っています。 オススメポイント3点と実際に使って感じたことをレビューしていきます。

 

 [オススメポイント①]ゴアテックス素材を使いコスパがいい!

最近ではアウトドア用品に必須とも言える世界最高レベルの防水透湿性素材「GORE-TEX」。雪、雨風から体を守り、シェル内の蒸れは外に放出してくれるという素材です。

 

最近の登山では「GORE-TEX」素材のアイテムは当たり前!というくらいメジャーな素材です。ガサついて肌触りはあまり良いものではありませんが、登山をする上で大切なものとなっています。

こちらの素材は高機能が故に価格もうんと高くなってしまいます。ですが、モンベルの「フレネイパーカー」はゴアテックスを採用したハードシェルの中でも良心的な価格となっています。

価格は3万円弱。冬山、夏山で併用できるものに限定すると、GORE-TEXを使用しているハードシェルの中では最も安く手に入ると思います。

 

 [オススメポイント②]軽くコンパクトでレイヤリングしやすい!

ハードシェルということで重たい物をイメージしがちですが、約500グラム程度で付属のスタッフバックにしまうとコンパクトにしまう事ができます。コンパクトで軽いとはいえ、強風、豪雪から身を守ってくれる心強いアイテムです。

また、レイヤリングのしやすい一枚生地になっているので、寒い日はこの中にソフトシェルやフリースを着ても着膨れする感じがないです。

 

厳冬期ではハードシェルの中にモンベルの「アルパイン・ダウンパーカ」を着ることで寒さ対策はバッチリです。実際に冬の燕岳へ行った際、気温は-15℃という極寒の中でしたが、ダウンを併用することで寒い!と感じることはありませんでした。

 

 [オススメポイント③]雪山対応の生地加工!

雨風対応だけでなく、雪山にも対応しているのがモンベルの「フレネイパーカ」

冬季の雪上で使用するアルパインウエアに必要な機能である、滑り止め(アンチグリース)性能を備えた表地になっています。ピッケルやアイゼンを装着しているのが前提の雪山ですが、このアンチグリース性能がある事で心持ち安心感があるのではないでしょうか。

また、破れにくい生地となっているので多少であればピッケルが引っかかっても問題ないと思います。登山では必須の耐久性もバッチリです。

購入して5年目に突入しましたが、レッドカラーが少し薄くなってきたことを除いてだと不具合な部分はまだないです。



 実際に使った感想

厳冬期谷川岳にて

 

・温かさがあるわけではない

→冬にも使えると言えど、あくまで風や雪等を防ぐのがこのフレネイパーカ。温かさは内側に来るもので調節しましょう。私は寒さに強いので「寒い!」と感じたことはありませんが、フリースやソフトシェルを中に来て調整する必要があります。カナダホワイトホースでの-15度、厳冬期木曽駒ヶ岳での−10度以下、風速15メートルという条件の中でも余裕でした。

 

・完全防水ではない

→雨の日にレインウェアーの代わりに使えるということですが、完全に水を防ぐことはできません。ポケット等の縫い目等から僅かながら水分は入ってきます。長時間や大雨となると別の対策が必要になってきます。筆者は土砂降りの中槍沢から槍ヶ岳山荘へこのフレネイパーカー1枚で行きましたが、なかなか濡れました。

 

・着心地は良くない

→少しのことでは破れないように作ってあるため、着心地は良くないです。ゴアテックスで蒸れを放出するとは言え、かなり汗で蒸れます。中に着るインナーで着心地は調整しましょう。基本的に、ハードシェルはインナーありきで着るものなのであまり問題はないかもしれませんが。

 

・赤は写真映えする

→よく人物プラス風景の写真を撮るのですが、自然にない赤色だと写真を撮るときにかなり目立つため、いい写真が撮れます。モンベルのフレネイパーカはシルエットも良くすっきりしています。

 

初冬の甲斐駒ヶ岳にて

 注意点:レインウェアとハードシェルは使用用途が違う!

「ハードシェル」は「レインウェア」では代用できるのではないか?という話もありますが、本格的な雪山に挑戦する場合は絶対に「ハードシェル」は必要です。

共に防水透湿性素材を使っているという点では同じですが、レインウェアでは「雪上での滑りにくさ」「耐久性」「機能性」が足りません。ウエアの使用用途はまったく異なってくるので注意が必要です。

 まとめ

以上オススメポイントと使って見ての感想でした。今のところ不安に思う部分はありません。

私は寒さに強く、汗かきなところもあるので、冬でもインナー1枚にソフトシェルで行動という事が多いですが、風が強い時にこのハードシェルを重宝しています。

手の届きやすい値段のゴアテックス素材の高性能ハードシェル。最初の1枚にいかがでしょうか?

 

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