2023
30
Aug

登山, 登山記

【登山記録】日帰りで大キレット&ジャンダルム!南岳から西穂高へ縦走してきた!

@syouggg です。今回は久々にテント泊ではなく日帰りで山へ行ってきたのでその記録です。奥穂→西穂高間で不思議な経験もしたのでその話もできればなと思います。

結論から言いますと、ワンデイ大キレット&ジャンダルムは歩き切りました。途中膝痛に苦しめられましたが、それがなければそこまで疲れはありませんし、むしろ普段のテント泊の方がしんどい!普段どんなけしんどいテン泊してんねん!って話。



 

今回のルート

1日目 新穂高→南岳新道→南岳→大キレット→北穂高岳→奥穂高岳→ジャンダルム→西穂高岳→新穂高

YAMAPの標準コースタイムで23時間。距離は23kmで登り3300m下り2200mです。天気が良かったので日帰りで距離があり、稜線を歩けるルートを繋ぐとこうなりました。まぁ、時間を聞いただけでかなりハードになりそうやとは思ってたけど、日帰りで極力荷物を軽くできるのでコースタイムは3分の2くらいで歩けると想定。

 

ルートの難易度

星5中☆☆☆☆☆です!コースタイムが20時間を超えてくること、一般ルートで最難関である奥穂→ジャンダルム→西穂高を疲労が溜まっている状態で通過する必要があることから、体力、技術とも最高レベルでないと行ってはいけません!

それ以外にも大キレットや北穂→涸沢岳間もワンミスワンアウトで危険なポイントが続きます。そうです。南岳の稜線まで出てしまうとそこから先は最後まで気が抜けないのです。

 

8/27  新穂高→新穂高 登山記録

 

ここからは日帰り山行の記録です。参考までにどうぞ。

 

新穂高 1:00→槍平小屋 3:40

高山でレンタカーを借りて新穂高の無料駐車場で少し仮眠。深夜の12時スタート予定が仮眠をとり過ぎ1時過ぎになってしまいましたが、スタート!

今回一番の鬼門がソロナイトハイク。途中から慣れてきたけど、ずっとEDM爆音で叫びながら歩いていたので特に何事もなく進めました。

白出沢の分岐点に到着。ここから奥穂に行けばめちゃくちゃショートカットできるやんとか思いながらどんどん進みます。少し進むと厳冬期奥穂高で通った涸沢岳西尾根への分岐点がありました。トウヒの木が目印ですが、この時期に行く人はほとんどいないのだろうと思います。

少し進むとまさかの先行者発見!孤独感から解放され、気持ちがすごい楽になりました。

滝谷沢で休憩していると先ほどの先行者グループがまさかの知り合いの方でした。「もしかしてショウゴ君?」って声をかけられてさらにびっくり!前日にインスタのストーリーで山行こうかなみたいな投稿だけでこの辺りに来るのではないかと思っていたとのこと。

いや〜でもほんまに助かりました!この出会いでさらにスピードアップして進めた。

 

槍平小屋  3:50→南岳新道→南岳山頂  6:00

槍平小屋に到着。朝焼けを見に行くのか、小屋の中では準備をしている登山者が数組。南岳方面という標識あたりでウロウロしていると、「そちら登山道違いますよ」と言われたけど、「南岳に行きます!」というと驚いたような表情されました。もちろん先行者もおらず、南岳テント場まですれ違った人は一人だけでした。

めちゃめちゃしんどいと噂の「南岳新道」。結果、大したことありませんでした。圧倒的に笠新道の方がしんどいと思う。

だいぶ日が上がり明るくなってきた。途中真っ暗でわかりませんでしたが、なかなか急登です。危険ポイントはそこまでありませんが、急登なので滑落すると大事故です。

深夜も少し雨が降っていたこともあり雲がまだ残っていて爆焼とまではいきませんでしたが、綺麗な朝焼けを見る事ができました。

昨年のGWの残雪期はこの辺りから大キレットの写真撮りました。

上記の写真は南岳から撮った写真ですが、携帯で撮った一枚です。

めっちゃ久々の南岳小屋。テント場には3組ほどの登山者がいましたが、この時間やと次の目的地に向かってるんかな?大好きな山小屋の内の一つなのでまた泊まりに来れたらええなぁ!

南岳山頂より大キレット、穂高方面。やっぱり雲が多かった。この時は奥穂くらいで下山かなと思ってたからまさかあそこのジャンダルムに行くとは、、、なんなら西穂高なんて雲の下やん。



南岳山 6:00→大キレット→北穂高岳 7:40

ここからはトレランシューズからトレッキングシューズに履き替えます。スポルティバの「トランゴテックレザーGTX」を愛用しています。 →トランゴテックレザーGTXはコスパ最強!


ここからは気が抜けない稜線をずっと通っていきます。まずは大キレット。個人的に長谷川ピーク周辺の岩場が一番苦手。かといってゆっくりできる時間はないので先行者は全員抜かしていき、1時間半ほどで通過。

このようなハシゴや鎖場が出てくるのでとても楽しいです。

長谷川ピークにあるこちらの鉄の足置き場。これがほんまに嫌い!でも今回は北鎌を経験したからもあるのか特に恐怖感は感じず通過できました。

慣れれば超楽しいんですよね。

振り返れば長谷川ピークがどーん。登山者がたくさんいて、よく見るとこんなところよく通ったなと。

飛騨泣きの取り付き。岐阜県の飛騨側に落ちると助かる事はないということからこのような名前がつけられたそう。

滝谷展望台までくると北穂まではもう少し!

そしてまさかの滝谷登攀中のグループがいてびっくり!いつか挑戦してみたいな。滝谷登攀。

北穂小屋に着くと宿泊者か涸沢から登ってきたであろう登山者がたくさんいた。涸沢カールでテント泊していたという山ガールさんに写真を撮っていただきました。

 

北穂高岳 → 涸沢岳→穂高岳山荘 9:30

北穂小屋でみかんの缶詰を頬張ってすぐに出発!途中大好きな絶景ポイントである北穂南峰に来ましたが、ガスガスで何も見えず。北穂→涸沢岳間も危険ポイントが多く、慎重に通過します。大キレットよりも怖いと言う方もいますが、個人的には北穂→涸沢間の方が短いこともあり、比較するとこちらの方がイージーかと思います。

最大の難所である「奥壁バンド」を通過後、休憩ポイントである「最低コル」に到着。

半分まできても涸沢岳へはもう少しあります。

途中、ものすごい岩場で雷鳥発見!この瞬間は一眼レフを持ってこなかったことに大後悔。この左下に涸沢カール、涸沢ヒュッテが見えてカメラで撮る事ができていれば何らかのフォトコンで受賞を狙えていたのではないかと! そんなことは置いといて先に進みます。

穂高岳山荘に到着。登山客がたくさんで賑わっていました。「どこからきたん?」と聞かれたので新穂高からと言うと「白出沢しんどいよね」と言われたので、深夜に新穂高出発の南岳新道経由ですと言うと、ヒーロー扱いされました。

「そらそうですよね。わざわざ新穂高から大キレット経由の奥穂なんてほとんどいないですもんね。しかも日帰りで」と内心かなり喜んでました。笑

ちなみにですが、閉山中、厳冬期の穂高岳山荘はこんな感じで埋まっています。この写真はお気に入りです。めっちゃ綺麗ですよね。今年も涸沢岳西尾根は厳冬期に行く予定です。

白出沢降れば近道よな〜とか一瞬思ったけど時間的にも体力的にも余裕があったので西穂まで行ってしまうことに!

 

穂高岳山荘 10:20 → 奥穂高岳 10:40 → ジャンダルム 11:20

ここはサクッと奥穂高岳山頂へ!

予報、予想とは反してガスガスで山の上はかなり雲行きが怪しい模様。山頂からジャンダルムはほとんど見えませんでした。

前に見えてる青い服のおっさんは山に慣れてる雰囲気出してくる系の典型的なうるさいおっさんでした。全然人がすれ違えるところで休憩していると「そこ邪魔!通れへんやろ!」とかなり高圧的に。その後ロバの耳手前の下りでガンガン落石してて、「おっさん、初心者?大丈夫け?」と言ってしまいました。

自分にとって、奥穂→西穂間で最も最難関かつ恐怖スポットが奥穂山頂からすぐにある「馬の背」です。あの乗り出すような感覚がめっちゃ嫌い。

ジャンダルムに到着!初めて行かれる方は迷うかもしれませんが、「天狗ノ頭」方面に進み奥まで行ってしまうとジャンダルム山頂まで行きやすい道があります。手前からでも登ることはできますが、ロッククライミングなどをされている上級者向けのルートです。

難しいと思えば引き返してしっかりルート選びをするのが大切です。

この景色が見える場所まで行けば、ジャンダルムへの道は易しいです。

 

ジャンダルム  11:40 →西穂高岳 14:20

間ノ岳までは順調に進んでいたのですが、そこからは急に土砂降りの雨が降り出し、膝の激痛も再発。途中不思議経験もし、やっとの思いで西穂高岳に到着。

もちろんこんな時間に登山者とすれ違うはずもなく、西穂山荘へ。時間がギリギリだったので新穂高ロープウェーに直行。何とか最終便に間に合いました。

 

 

【間ノ岳山頂からの不思議体験】

奥穂→西穂高間にある、間ノ岳より、先に数人グループの人影が見え、こちらを呼ぶ声がしました。それからすぐに土砂降りの雨と霧に包まれ、視界が悪くなりました。

西穂高まで濡れてもいいから先に進もうと思っていたところ、前のグループがカッパを着だしたので自分も雨に備えることにしました。(→20分後に雨は止む予報でしたが結局最後まで雨が降っていた。雨具着てないと、低体温症になってたかも?)

その後出発。奥穂→西穂間は何度か通り、雨天時も経験住みだったのでルートに自信はありましたが、雷が鳴り出し、膝の痛みもかなり激しくなり、ソロということもあり、少し孤独感を感じていました。 そんな時に緑の雨具を着ていた前のグループがルートを教えてくれているかのように、孤独感を消してくれるかのように、前方を進んでくれていました。

少しスピードを上げると10mくらいの距離に縮まりましたが、人影の顔を確認することはできず、「こんな時に大変ですよね。ゆっくりですが、先頭代わりますよ?」って声をかけたくなり、さらにスピードを上げるとそれ以降、前にも後ろにも人影はいなくなってしまいました。

はたしてこれが幻覚か幽霊か遭難者だったのかはわかりませんが、日頃の行いって大事なのかもしれませんね( ^∀^)



以下はYAMAPの記録です。参考までにどうぞ。

【日帰り】ワンデイ大キレット&ジャンダルム!🥾 / おっくんさんの西穂丸山北穂高岳ジャンダルムの活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

今回レインウェアの代わりに使ったハードシェル、ファイントラック「エバーブレスアクロ」↓

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