南アルプス縦走・初日の記録です。
ルートは黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を越え、長衛テント場まで。
出発は早朝。東京・竹橋からアルペン号に乗り、尾白川渓谷駐車場へ向かいました。大雨予報のせいか乗客はまばらで、尾白川で降りたのはまさかの自分ひとり。静かなスタートに少し不安がよぎります。
歩き始めてすぐ、YAMAPに「ヒルに噛まれた」という最新情報が。嫌な予感がした矢先、ヘッドライトの下で足元を見ると、見覚えのある黒い影が…。開始5分でヒルと遭遇し、思わず叫んでしまいました。
幸いすぐに払い落とせましたが、もしここで流血していたら縦走を諦めていたかもしれません。初日からなかなかインパクトのある幕開けでした。
黒戸尾根では、なんとアフリカ旅行で出会った友人と再会。仲間と共にトレランの練習中だったようで、縦走の途中ながらエール交換。こんな偶然も山ならではですね。
その後は雨脚が強まる中、急登をひたすら登り七丈小屋へ。
以前、八ヶ岳の大同心稜でお会いした方が小屋で働いていると聞き、挨拶に寄ると、雨の中わざわざ外まで出てきてくださり、お菓子までいただきました。
甲斐駒ヶ岳には積雪期にしか登ったことがありませんでしたが、雪が乗ると嫌らしくなりそうな場所がいくつかあり、夏道でもその片鱗を感じました。山頂は一瞬だけ明るさが見えたものの、すぐにまた雨。
長衛テント場に着く頃には本降りとなり、登山道はまるで小さな川のよう。夜まで止むことなく降り続き、長い縦走の初日からハードな一日になりました。
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