2023
7
Nov

北アルプス, 登山, 登山記

【北アルプス】厳冬期の奥穂高岳へテント泊!涸沢岳西尾根経由で行ってきました!

@syouggg です。厳冬期奥穂高岳へテント泊で行ってきたのでその記録です。元々は有給を取り二泊三日で五竜岳から唐松岳へ縦走予定でしたが、仕事により有給が壊滅したので一泊二日のテント泊で行けるところを探していました。

今週は北アルプスでは寒気が流れ天気が微妙で、南アルプスでは快晴の予報。

始発で行けるゆるーいところがないかなと探していたところ、冬の奥穂高の偵察に行ってみよう!ということで涸沢岳西尾根の偵察へ行く事にしました。



今回のルート

1日目 新穂高→白出沢→涸沢岳西尾根→2350m地点(テント場)

2日目 テント場→蒲田富士→涸沢岳→穂高岳山荘→奥穂高岳→蒲田富士→新穂高

 

YAMAPの標準コースタイムはバリエーションルートのためありません。距離は19kmで登り2470m下り2470mです。日帰りで行く強者もいますが一泊もしくは二泊で計画することをお勧めします。

穂高岳山荘に冬季避難小屋がありますが、積雪状況により埋まってしまっていることもあるので使えない前提で装備を揃えた方がいいと思います。

 

コースの難易度

コンディションにはよりますが体力技術ともかなりのレベルが必要です。まずは涸沢岳西尾根の急登をテント泊装備を持って登る体力。所々出てくるカチコチの斜面を登る技術。蒲田富士直下の雪壁や両側の切れ落ちたナイフリッジや雪庇を通過する能力。穂高岳山荘以降の氷壁を登り、トラバースできる技術も必要です。

蒲田富士手前の大雪庇。ルートを間違えて雪庇を踏み抜くとアウトです。右にも左にも行きすぎてはいけない難しさがあります。

 

厳冬期奥穂高岳登頂記録

家から電車とバスを乗り継いで新穂高に到着するのが12時。西穂高へ向かう登山者はいるが、それ以外の方面へこんな時間から登山者がいるわけもなく、単独スタートです。

写真からわかるように先行者はいるがかなり前に通過した模様。雪も少しぱらつくなかスタート!

 

新穂高  →涸沢岳西尾根取り付き

雪まだそれほど深くないのでスポルティバのガッシャブルムG2はカバンの外付けで、トレランシューズのままどんどん進んでいく。数名の登山者やバックカントリーのトレースはありましたが雪が降っていたのでだんだん埋まっていきます。

途中記念撮影。荷物がめちゃくちゃ重たい!

穂高平の避難小屋へは40分ほどで到着。新雪が降り積もり気温が低いためモフモフの雪が気持良い。

最近発生したであろうかなり大きなデブリ。冬はこのような雪崩の危険性を感知し危険を避けることが大切です。

そろそろトレランシューズでは絶えきれない積雪量となってきたのでスポルティバG2に履き替える。

白出沢に到着。夏の景色からは全く想像できないが、真っ白でした。ここも暖かくなると雪崩がすごい場所なのでしょうか。

面白い記事があったのでどうぞ→ルポ・白出沢。山と渓谷オンライン記事

涸沢岳西尾根取り付き → テント場

白出沢で息を整えてから少し上がると「トウヒ」の大木があります。ここが涸沢岳西尾根の分岐点で、これから本格的な急登が始まります!トレースがないと見落としてしまいがちですが、東側を見るとピンクリボンがついています。

今回は登山者がいたようで迷うことなく涸沢岳西尾根ルートへ入ることができました。雪の降り始めは笹が生えており藪漕ぎとなることもあるようです。

フィックスロープのあるポイントがあるのですが、それ以降急登の始まりです。

ずっとサラッと雪が降っていましたが、久しぶりに太陽が姿を見せてくれました。所々テントが張れそうなポイントがありましたが翌日のためにもできるだけ進むことにしました。

今回は標高2350mあたりにテントを張りました。自分以外に5組ほどの登山者がいました。6張りほどのテントは張れそうですがそれ以上の場合は標高を下げた場所で探す必要があります。

 

 

 

 

 

YAMAPの記録は以下から。

【テント泊】厳冬期奥穂高岳へ!涸沢岳西尾根から⛏ / おっくんさんの奥穂高岳蒲田富士涸沢岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

 

今回使用した山岳てんと「ファイントラックカミナドーム」↓

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